• 元ギター職人。
  仕事に活きる「ものづくり」の心。

  実は私、もともとギター職人だったんです。本当はプレイヤーになりたかったのですが、周りが上手すぎて流石に無理かなと（笑）。ギターが大好きで、ものづくりも元々好きでしたので創る方に進みました。ただ、職人として過ごすうち、何か資格を取って安定した仕事に就いたほうが親も安心すると思い始め、2年半ほど専門学校に通い税理士試験に合格し、MAC & BPに入社しました。畑違いのように思えるギター職人と税理士ですが、今思えばものづくりの経験が仕事に活かされているなと感じます。コンサル業務はやればやるだけ答えがあり、その方向性によって正解が異なります。その中でお客様に最もよい方法は何か？ということを、探求心をもって突き詰めていく。ものづくりも似たところがあり、ギターを手にする人の望む音や弾き心地を、試行錯誤を繰り返しながら創りこんでいくんです。お客様一人ひとりに最適なオーダーメイドの提案は、こうした感覚から生まれてくるように思いますね。

  

• 今も仕事の原点となる、
  お客様の思い出。

  この仕事を初めてまだ数ヶ月の頃、高齢女性のお客様に遺言書の作成を依頼されたことがありました。遺言書には、ご家族への手紙のようなものを書く「付言事項」という欄があるのですが、往々にして遺言書には誰に何を渡す…という無機質で基本的な情報しか書かれないため、財産の分け方によってはその意図がうまく伝わらず、むしろ家族間の感情のもつれに繋がってしまうこともあります。

  

付言事項には法律上の効力はありませんが、そのお客様は、ご家族に対して様々な思いをお持ちだったため、財産分けでのトラブルを避けるためにも付言事項を書くことをお勧めしたところ「私は文章が書けないから、代わりに書いて」と。私自身、文章のプロではないし、税理士の業務範囲でもないのでどこまで対応すべきか…と悩んでしまったのですが、気持ちをお聞きし、なんとか書き上げて持っていくと、「すごくいい文章で感動した。これで安心だわ、本当にありがとう」という言葉をいただきまして。それから1ヶ月後のこと、一本の電話がかかってきたんです。
それは、そのお客様のご子息様からでした。「母が亡くなりました」と。急ぎ、ご自宅に遺言書の読み上げに伺ったのですが、付言事項を読み始めた時、相続人の皆さんが涙を流しながら聞いていてくださるんです。トラブルにつながるような要素もある相続だったのですが、その文章があったからなのか、皆様にちゃんとご納得いただけたようで、その後の手続きもスムーズに進みました。その帰りに車を運転しながら、あの時、付言事項をお勧めせずに単なる財産分けだけを決めた遺言書を作成していたら今頃どうなっていただろう…と、怖い気持ちにもなりましたし、逆に、気持ちをお伝えすることができて本当によかったと心から思いました。未だにその遺言書を見返し、この時の感情を忘れないようにしています。

ともに歩んでいくあなたへ

働きたい場所で、やりたいことを選べる自由。
チャレンジを、全力でバックアップしてくれる会社。

名古屋本社に3年勤務した後、2021年の10月に東京日本橋オフィスに転籍。あこがれの東京で一人暮らしがスタートしたばかりです。MAC & BPは、やりたいと思ったことを自由にやらせてもらえる会社です。もちろん丸投げされるわけではなく、そのための研修を業務時間内でも受けさせていただいたり、分からないことを部内研修で先輩が一緒に考えてくれたり、金融機関等で相談があった際に任せてくれたりと、新しいことに挑戦できるのがこの会社のいいところ。いろんな業務にチャレンジしたい人に向いていると思いますね。